導入企業:株式会社アワバリュー
初のオフショア開発、バングラデシュにてAI 開発チームを編成
「費用が 1/2になり、技術的にも優秀で真面目です」
ベンチュラスのバングラデシュオフショア ラボ型開発サービスをご利用いただき、グローバルでの開発を積極的に進めている日本企業様の声を紹介するインタビューシリーズ。今回は株式会社アワバリューのCTO後藤富久様にお話をうかがいました。2023年6月から、バングラデシュからオフショアでラボ型開発サービスを通じて、AIエンジニアやサーバーサイドエンジニアを、リモート雇用して頂いています。
株式会社アワバリュー様について
会社概要
従業員数:全30名
2021年8月にメインビジネスとなる一つのCtoC動産取引アプリ「PREMIER VALUE」サービスをリリース。ロレックスやエルメスを代表とする高級時計・ブランドバッグの二次流通サービス「PREMIER VALUE 一括査定」と「PREMIER VALUE」など、動産テックのプラットフォーム事業を展開。テクノロジーによる変革が進んでいない動産サービス領域に、AIを使用したラグジュアリー時計の鑑定サービスなど、変革を起こしている。
企業WEBサイト. https://ourvalue.jp/
バングラデシュ オフショアラボ型開発でのチーム編成
・AIエンジニア :ラグジュアリープロダクトのAI真贋のR&D、開発
・サーバーサイドエンジニア:クローリングに特化したエンジニア
・ブリッジ : 両国チーム間のコミュニケーションサポート
(画像:アワバリューCTOの後藤様)
まずは現在の事業内容をお伺いさせてください。
後藤様:動産テックの領域で、高級腕時計などを売買するプラットフォームを作っています。世界中に存在する動産のトレーサビリティなどの情報をデータベース化して、国内だけでなく、海外でも展開するグローバルプラットフォームを作っていくことをミッションとしています。
AI真贋という御社事業の目玉となる機能開発をしていくにあたって、今回バングラデシュのオフショア(リモート雇用)の選択肢に至った背景と理由をお聞きしてもよろしいですか?
後藤様:まずは日本人社員という選択肢もあったんですが、日本人のAIエンジニアは給与が高く、なかなか見つからないんですよね。そんな中知り合いの会社さんに御社を紹介していただいて、オフショアのAI開発もありかもしれないなと思って、気軽な気持ちで(VENTURASに)ご連絡しました。
特に御社は、他社さんの事例でも、AI領域で複数のプロジェクト経験があられますし、また今回やりたいことに対しての御社なりの具体的なソリューションやロードマップをご提案いただいたのが良かったです。費用的にも抑えられるというのも大きかったですね。また、将来的に海外展開を見据えているので、海外のエンジニアと協業して進めていくのは選択肢の1つとしてありだと思いました。
費用は日本の会社と比べて、どれくらい下がりましたか?
後藤様:単純比較は難しいものの、日本の他社と比べて、費用はざっくり1/2くらいですね。3名のエンジニア+日本語通訳のブリッジを入れて、日本国内の他社比較したときの価格なので、費用面はかなり抑えられました。
初めてのオフショア開発だと、異文化・異言語コミュニケーション、指示伝達、成果物に認識相違が起きないか等を懸念される企業様も多いですが、そこは問題なかったですか?
後藤様:そうですね、今回はゼロイチで始める新規のプロジェクトなので、細かいレビューややり取りがそこまで必要ではなかったので、お願いしやすかったです。また、AI真贋の開発にあたり、取り扱うデータセットが画像なので、日本語理解が足かせにもなりませんでした。
実際のプロジェクトではまだうちがバングラデシュのエンジニアチームにじっくり入り込んでフォローする余力がなく、ざっくりお任せしてしまっている状態ですが、その中でも自分で考え、動いてもらっているので、すごくお願いしてよかったなと思っています。
教師データの数をもっと増やさなければ精度をより高めていくことが難しいという課題はあるものの、今後も継続して質を改善していってもらうことに期待をしています。
(画像:バングラデシュのエンジニアチームとのリモート定例の様子)
バングラデシュのエンジニアに対して、一緒に働いてみた印象はいかがですか?
後藤様:真面目にやっていただいているし技術的なところも凄いな、優秀だな、という印象です。バングラデシュでのオフショア開発を始める前の期待値に対して、遜色ないです。きっちりやってもらっていますし、色々自発的にご提案を頂いて、進めてもらえるので、助かっています。
現在、オフショアでのリモート雇用だけでなく、バングラデシュエンジニアの御社日本オフィスでの、越境採用も進めていただいています。理由は何でしょうか?
後藤様:今一緒に働いているリモートのバングラデシュチームの方々もすごく皆さん真面目だし、コミュニケーションも非常にスムーズですので、その好感触の延長で日本オフィスでの採用もしたいと思いました。
日本人のエンジニア市場価値が上がって、中にはスキルに見合わない給与相場の方がいたり、出社したくないエンジニアも出てきていますよね。うちでは国籍問わず、もっとエンジニアとして、この先伸びていきたいと上を目指す方々に来てもらって、オフィスでスピード感を持って一緒にやっていきたいと思っています。
そういう気概のある方がいれば、ジュニアでもサポ―トをしていくので活躍してもらえればと思っています。即戦力の人材は条件が良ければ他社にすぐ流れてしまうので、まだ駆け出しだけどポテンシャルがあって、吸収していきたいという人の方が定着すると思っています。
(画像:アワバリュー様 東京本社オフィスエントランス前にて)
本日は、ありがとうございました!
(取材聞き手:株式会社VENTURAS 代表 上田代里子)